モロッコ北西部の町サフィより色鮮やかなお皿。素朴なタッチから生まれるアラベスク文様が独特の美を生み出しています。サフィは、モロッコの南西部、大西洋に面し古くから港町として栄えてきました。上質な土で作られる美しい色柄の陶器は、今なお伝統的手法が守られ、町の伝統工芸として多くの人々の生活の中に息づいています。モロッコ有数の工業都市として知られ、16世紀末から17世紀にかけてはモロッコ一の港町として栄え、なかでも陶工は古くから街の発展を支えてきました。19世紀後半、旧市街の街を流れる川の沿岸でとれる上質な土を求め、北部のフェズから陶芸家が訪れ工房を開いたのが始まりといわれ、美しい青色が特徴的なフェズの色遣いを引き継いで独自に発展してきました。今なお2000人以上の職人が、手や足でこねた粘土をろくろで形成し、ハンドフリーで柄を描くという昔ながらの手法で伝統を守っています。サフィの陶器は、青と白の組み合わせや赤青黄といった原色に近い色合いのデザインが特徴です。尚、モロッコでは日常的に食事で使用されているものですが、食検未検疫です。食卓でご利用の際は、お手持ちのお皿を重ねて使っていただくと、モロッカンスタイルを演出できるのでお勧めです。